マハトマのあげあげマネーリテラシー

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来年から始まる新NISAの運用戦略を検討中

 こんばんは!!

 今日は2024年に始まる新NISA制度について簡単なまとめと、実際の運用戦略(まだ検討中)についてお話します。新NISAは最近マネーブロガー界隈で熱い話題ですよね。

 それではどうぞ!!

来年から始まる新NISAについて語る

2024年から始まる新NISAの概要

 マネーブログを読んでいる皆さんには耳タコだとは思いますが、ここで来年より大きく変わる新NISA制度の概要を述べます。

 下の表は金融庁のサイトから引用した、新NISAの概要です。現行の一般NISA、つみたてNISAと比べてこれでもかと言うほど大幅に改善されています。ムチばかりの岸田内閣の政策で唯一のアメと言われていますねww。金融庁のサイトに分かりやすく説明されているので、リンクを貼っておきます。

 外部サイト・・・新しいNISA : 金融庁

投資枠は生涯で1800万円(つみたて枠600万円、成長枠1200万円)に

 現行NISAの投資枠は、一般NISA600万円、つみたてNISA800万円で、これらの併用は不可です。それが生涯で1800万円の投資枠に大幅増になっています。素晴らしい改善ですね。ただし、NISAのモデルになったイギリスのISAは投資枠が無制限なので、NISAも無制限にしてくれるともっと良いのになと思います。

 つみたて投資枠で買付できる商品はつみたてNISAで買付けられる商品のみです。低コストのインデックスファンドが主です。一方成長投資枠は現行の一般NISAのように債券や毎月分配型投資信託、レバレッジ商品など以外であれば、個別株やETFなどいろいろな商品を買付けられます。つみたてNISA対象商品はリンクを貼っておきます。

 外部サイト・・・つみたてNISAの対象商品 : 金融庁

運用期間は無期限に

 現行の運用期間は、一般NISA5年間、つみたてNISA20年間です。新NISAでは無期限になっており、こちらは文句なしの大改善ですね。つみたてNISAの20年間はともかく、一般NISAの5年間は、運用期間として短すぎて初心者にはおススメできない制度でした。

売却後にNISA枠の再利用が可能に

 現行では、NISAの枠は年毎で決められており(一般NISA120万円/年、つみたてNISA40万円/年)、年毎の枠を使ったら、売却しても枠の再利用はできませんでした。これが新NISAでは、売却するとその分の枠が再利用できるんですね。これにより自由度は大幅にアップしました。

 ちなみに新NISAの年間投資枠は成長投資枠240万円/年、つみたて投資枠120万円/年です。成長投資枠ではつみたて投資枠と同じ商品を買付けてもOKです。

マハトマの投資戦略(予定)

 来年より大幅に改善される新NISA制度ですが、マハトマは新NISAでの投資戦略をバリバリに検討中ですwww。ご参考までに、マハトマの運用資産を列挙します。

・eMAXIS Slim S&P500(つみたてNISA) 228万円
・VTI(特定口座)             610万円(133円/ドルで換算)
・VYM(特定口座)                                     467万円(133円/ドルで換算)
・AGG(特定口座)                                     435万円(133円/ドルで換算)
・日本個別株(持株含む)(特定口座)    128万円
・米ドル建て米国債券                                 28万円(133円/ドルで換算)
・その他確定拠出年金など保有

 つみたてNISAはこのまま運用するとして、特定口座で運用している1600万円ほどは順次売却して新NISAの投資分に回そうかと思っています。

 つみたて投資枠(600万円)はほぼ選択肢がないので迷いようがないのですが、迷うのが自由度の高い成長投資枠(1200万円)の運用戦略です。

 下は、要因特性図を書いてみて、頭の中を整理したものです。よかったら見てみてください。ここからは、投資戦略の詳細を述べます。

つみたて投資枠はeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)に決定

 まず、つみたて投資枠(600万円)について、つみたてNISAと同じ商品にしか投資できません。実質的に投資対象は全世界株式インデックスファンドか米国株式インデックスファンドの2択(別途どの商品にするかは決めなきゃだけど)になります。

 私は現行のつみたてNISAでeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)に投資しているので、つみたてNISAに上乗せする形で、同じ商品を買付けます。それは、不用意に全世界株式ファンドと米国株式ファンドを混ぜたくないとう気持ちからです。

 インデックス投資は米国派か全世界派かという論争がありますが、ぶっちゃけどちらでもよいです。なので、米国株と全世界株を混ぜるような中途半端なことはしたくないです。混ぜたところで米国株80%、その他の国20%というポートフォリオができるだけなので。

 世界株と米国株投資については下の記事を参照ください。

www.mrsmahatoma.com

成長投資枠は高配当株投資かインデックスファンドかで悩む

 つぎは問題の成長投資枠(1200万円)です。成長投資枠は自由度が高いがために何に投資するかは悩みの種ですよね。結論としては、日本高配当個別株投資が第1候補、VTI(米国インデックス株式ETF)が第2候補、日本高配当株ETF(1489)への投資が第3候補、つみたて投資枠と同じeMAXIS Slim(S&P500)への投資が第4候補になり、VYM(米国高配当株式ETF)への投資は対象外としました。

案1:成長投資枠もeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

 最も投資による資産額増を期待できるのが、成長投資枠も分配金を出さないタイプのインデックスファンドを買付ける方法です。億り人も夢ではないと思います。と、論理的には頭ではわかっていても、つまらないし、配当金(インカム)が入ってこないので日々の生活の潤いがないのです。というわけで優先順位としては低いです。

案2:日本高配当個別株投資にチャレンジ

 せっかくの非課税制度(NISA)なので、完全非課税の国内株(米国など外国だと、配当金に現地の所得税がかかる)に投資するのが絶対にお得です。でも、日本株インデックスファンドは皆さんご存知の通り、1989年の最高値を未だに超えていなく、特に損益通算のできないNISAでは投資対象として不適格です。

 では、日本株投資で最もお得なのは何かと考えると、高配当株に投資して配当金を非課税でいただくことだと思います。下に書いているとおり、日本高配当株ETFはまだまだ発展途上かと思っているので、個別株投資にチャレンジします。といっても個別株投資は従業員持株会を除いたら初めてです。右も左もわからない状態なので、勉強して少額から投資しはじめています(試運用)。高配当個別株投資は書き出すと長くなるので、後日別記事にします。

案3:日本高配当株式ETF(1489)に投資

 配当金をもらうのに最も楽な方法はETFに投資することですが、日本高配当株のETFには、米国高配当株ETF(例えばVYMなど)のように、経費率が低く(VYMは0.06%/年)、増配傾向にあるETFはまだありません。配当利回りだけは米国ETFと同等ではあります。

 私が日本高配当株式ETFに投資するなら1489に決めていますが、配当利回りは4~5%/年と高い(VYMは3%/年ほど)ですが、経費率が0.308%と米国ETFよりかなり見劣りします。1489は悪い商品ではないですが、今後よい日本高配当株ETFが爆誕する可能性は十分にあると思います。それまで日本高配当株ETFへの投資はしなくてもよいのかなと思っています。

案4:米国ETFのインデックスファンド(VTI)を買付け

 NISA枠で米国ETFに投資した場合、売却益は非課税ですが、分配金(配当金)は米国で10%の税金がかかります。そのため、NISAでの米国ETFの運用はうま味が薄れます。

 VTIはCRSP USトータル・マーケット・インデックスに連動するインデックスファンドですので、配当利回りは1.5%/年ほどと控えめで、キャピタルゲイン(値上がり益)がメインの投資です。配当利回りが低いということは米国に引かれる税金も少ないので、NISAで運用する場合にはプラスに働きます。私はおおよそUS$14000ほどを保有(ETF、債券含む)しているため、円転しないで済むのもいいですね。日本高配当個別株の試運用で「私には無理~~泣」と思ってしまった場合、VTIを買付けるのはGOODだと考えています。

案5:米国ETFの高配当株ファンド(VYM)を買付け

 VYMもNISA枠で運用した場合、配当金に10%の税金がかかります。VTIとの違いは配当利回りが3%/年ほどと高いこと。3%/年から10%引かれた実質利回りは2.7%/年ほどに下がるため、中途半端な印象が拭えず、運用は見送ることにしました。

まとめ

 ここまで整理してきた、来年以降の新NISAでの運用戦略について、下のようにすすめようと考えています。

  • つみたてNISA(eMAXIS Slim S&P500)はこのまま運用し、特定口座で運用している約1600万円は順次売却して新NISAの投資分に回す
  • 新NISAのつみたて投資枠(600万円)はつみたてNISAと同じ商品(eMAXIS Slim S&P500)を上乗せする形で積立てる
  • 新NISAの成長投資枠(1200万円)は非課税のうま味を最大限享受するため、日本高配当個別株投資にチャレンジする(試し運用中)
  • 日本高配当個別株投資が自分に合わない場合、米国ETFのVTI→日本高配当株ETF(1489)→つみたて投資枠と同じ(eMAXIS Slim S&P500)で運用を検討する

 今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 追伸:いろいろ調べると、国内株式(ETFも)の配当金には配当控除が適用されて最高で税金が5%にまで(通常は20.315%)軽減されるので、国内高配当株は特定口座でした方がよいかもしれないと思い始めています。まだ検討中です。