マハトマのあげあげマネーリテラシー

楽しく賢く生きるためのお金の知識(節約や投資など)を紹介します。

投資にも借金にも大事な考え方、単利と複利について

 こんばんは!!今日は資産運用にも借金にも通じる基礎知識、単利と複利の話をします。

 単利も複利も平たく言うと金利の付き方の知識になります。金利なので、投資にはもちろん借金(ローン)にも深く関係してきます。お金の大事な基礎知識なのに知らない人が多そうなので記事にしました。

 ちなみに、複利はアインシュタイン曰く『人類最大の発明』だそうです。それではどうぞ。

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単利と複利を知ろう

単利とは・・・元本にのみ金利がかかる

 投資元本もしくは借入元本にのみ金利がかかる方式。

 例を出します。初年度に100万円を投資しました。毎年10%のリターン(金利)が得られるとして、単利だといくらになるでしょうか(税・手数料抜き)。

 1年目は100万円+100万円×0.1(10%の金利)で110万円になります。

 2年目は100万円+100万円×0.1×2(2年間)の120万円になります。

 20年間運用したとして300万円(200万円の利益)になります。

複利とは・・・利子にも金利がかかる

 元本だけでなく、利子にも金利がかかる方式。

 こちらも初年度に100万円投資して、毎年10%のリターン(金利)が得られるとして、複利だといくらになるでしょうか(税・手数料抜き)。

 1年目は100万円+100万円×0.1(10%の金利)で110万円と単利と同値になります。

 2年目は100万円+110万円×0.1121万円になり、単利より1万円高くなります。

 20年間運用した場合、なんと673万円(573万円の利益)になります。

 単利と比べるとすごい差だと思いませんか。複利は下のグラフで示した通り、金額が指数関数的に増えていきます。運用年数が長ければ長いほど単利との差は開きます。

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単利と複利は運用期間が長いほど差が付く

72の法則とは

 複利に関する法則で、最も有名なのは72の法則だと思います。概算ですが、72を年利%で割ると2倍の金額になる年数を算出できます。

 例えば、上の例を用いると、72 ÷ 10%=7.2年 おおよそ7年強で2倍になります。注意点としては、この式は複利にのみ当てはまり、単利では使えないことです。

 バブル時代や私の親世代(60代)が若いときは、昔は銀行に10年預けていたら倍になったと聞いていたのですが、当時の定期預金金利は夢の7~8%です。72の法則に当てはめると、確かに10年で倍になりますね。

 今の金利は、普通預金0.001%、メガバンクの定期預金は0.01%、ネットバンクの定期預金のキャンペーン金利が0.2~0.5%なので、各々72の法則に当てはめると次の通り。

 普通預金 72 ÷ 0.001 = 72000年

 メガバンク定期預金 72 ÷ 0.01 = 7200年

 キャンペーン定期預金 72 ÷ 0.5 = 144年

 いずれも倍になるころには生きていませんwww。

投資は複利で、ローンは単利で

 単利と複利は、投資にだけでなく借金(ローン)にも対応してきます。お察しの通り、ローンが複利返済になった場合は恐ろしいことになります。カードローンや消費者金融だど年利14~15%ほどなので、もし複利ならたったの5年ほどで金額が元本の2倍になってしまいます。

 一方、投資や資産運用については当然複利で運用した方が良いので、複利で運用できるようにしていきましょう。

配当金や分配金は再投資しよう

 投資を複利で運用するためには、配当金や分配金を受け取らずに再投資に回すことです。配当金や分配金を受け取ってしまうと、税金(20.315%)が引かれた状態で自分の手元に戻ってくるため不利になります。

 最も有利なのは、分配金を出さないタイプの投資信託で運用することです。分配金を出さない投資信託だと、当然売却して利益確定しない限り税金が引かれることはありません。つまり、自動で複利運用してくれるスグレモノです。

 この記事で紹介している投資信託は全て分配金を出さないタイプです。

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ローンは複利返済になっていないことを確認しよう

 ローン借入時は救済措置があり、複利返済での貸出は法律で禁止されています。そのため、まともな貸金業者(銀行など)であれば単利でお金を貸してくれます。ただ、法律違反している業者(ヤミ金など)もあるので、ちゃんと単利で貸し出されているか確認が必要です。

 借入時に契約書にサインをする前に、金利とトータルで返済金額を計算し、単利であることを確認してから借り入れましょう複利で貸し付けてくる業者にロクな業者はいないので、契約しないようにしましょう

 今日はここまで!!最後まで読んでいただき、ありがとうございました。