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Fund of the year 2022の結果について感想を述べる

 こんばんは!

 1月21日(土)に『投信ブロガーが選ぶ!Fund of the year 2022』が発表されました。

 前回のFund of the year 2021には私も投票したのですが、2022分の投票に関してはすっかり忘れていました。ということなので、結果が出て1ヶ月半ほど経っていますが、結果を見た感想を述べたいと思います。

 外部リンク・・・投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2022

 それではどうぞ!!

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Fund of the year 2020が発表されました!

Fund of the year 2022とは?

 投資信託に関するブログを書いているブロガー(投信ブロガー)たちの投票により、本当に良い投資信託のランキングを作成したものです。今回からは、投資YouTuberとTwitter用の投票も始まったようですね。

 (特に大手の)証券会社の投資信託売り上げランキングは、証券会社側が売りたいぼったくり商品が混ざっています。Fund of the yearは、営利目的でないブロガーたちによるランキングのため、かなり信用できるものだと思います。

 Twitter Foud of the yearの結果も公開されていますが、投票数が本家Fund of the yearよりずっと少ないため、本ブログでは言及しません。興味がある方は公式HPを見てください。

 去年の結果とその結果を見た私の感想をこちらに貼っておきます。

www.mrsmahatoma.com

結果発表!!

  ここからFund of the year2022の結果を1~10位まで貼り付けます。公式サイトで1位~20位の結果と投票したブロガーたちのコメントが掲載されているので、興味があれば覗いてみてください。

 ランキングを覗いていくと、手前味噌ですが、2020年2月現在のおススメ投資信託9選から、5本がベスト10にランクインしています!やはり他のどの証券会社のものより納得できるランキングですね。

 2020年2月時点のおススメ投資信託の記事はこちらを参照してください。古い記事ですが、今もおススメは変わりません。逆に言うと、2019年以降にこれっと言うほど目新しい投資信託は登場していないとうことになりますね。

www.mrsmahatoma.com

 以下、各ベスト10にランキングしたファンド各々に対する感想です。カウントダウン形式でお送りします(以下、純資産額や基準価額は2023年3月4日現在のもの)。ベスト10にランキングしたのは全て既存のファンドばかりであり、目ぼしいファンドは出尽くした感がありますね。それは投資環境が整っているということで良いことだと思います。

10位 農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね

 昨年15位よりランクアップ、米国株式型のアクティブファンドです。アクティブファンドの割に信託報酬0.99%と安め。純資産額は281憶円とあまり大きなファンドではありません。組入銘柄トップはアンフェノールというテクノロジー企業のようです(私は知りません)。そこまで運用成績が良いわけではないので、なぜ10位にランクインしたのか私にはわからないです。

9位 結い 2101

 昨年12位よりすこしランクアップ、鎌倉投信で買い付けられるグローバル株式型のファンドです。6位のセゾン・バンガード・グローバルバランスファンド(以下セゾンバランス)と同じように直販型と言われる投資信託ですね。純資産額480憶円(2022年7月末時点)、信託報酬1.1%のアクティブファンドです。国内外の株式をファンドマネージャーが買付けて運用しているようですね。5年前から基準価額も大して上がってなく、こちらもなぜランクインしたのか私には理解できないファンドです。

8位 楽天・全米株式インデックス・ファンド

 昨年同様8位にランクイン。13位のSBI・V・全米株式インデックス・ファンド(以下SBI・VTI)と同様に米国ETFのVTIを間接的に買付けているファンドです。信託報酬0.162%と信託報酬の引下げ競争から負けてしまっている感じはしますが、それでも純資産額は驚異の8200億円超です。ライバルは13位のSBI・VTIと3位のeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)(以下Slim米国株)です。残念ながら他社ファンドに信託報酬で大きく負けているため、今から投資を始める場合には素直にSBI・VTIかSlim米国株にしておいた方が良いと思います。

 近年のFund of the yearで順位が振るわない楽天・全米株式インデックス・ファンド(以下楽天VTI)ですが、実は米国ETFを間接的に買付ける形式の投資信託の元祖になった商品なんです。それまで米国株に投資したければ、米ドルで直接米国ETFか個別株を買うかしか無かったわけです。

 設定後6年半経過していますが、楽天VTIが出てきたときは衝撃的でした。それ以降急激に日本の投資環境が改善されていったと思います。

7位 ひふみ投信

 昨年13位からジャンプアップ、グローバル株型のアクティブファンドです。信託報酬1.078%とアクティブファンドの割には安め。5年ほど前までは国内株のアクティブファンドだったのですが、すっかり海外株も入るようになりました。

 2018年の頭には純資産額6100億円ほどだったのですが、それからは資産流出が続き、現在の純資産額は4900憶円ほどです。それでも大きなファンドなのは変わらないですね。運用成績も2018年以降(特に2022年)はパッとせず、顧客離れが進んでいるように見えます。今から投資を始める場合、ひふみ投信に投資はしない方がよいでしょう。

6位 セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド

 昨年7位よりランクアップ、今となっては割高な信託報酬0.56%ですが、設定された当時(2007年)は国内にまともな投資信託がなかったのです。このファンドと世界経済インデックスファンド(2009年設定)は古参バランス型投資信託の良心です。今から投資を始める人が買い付ける必要はないと思います。

5位 eMAXIS  Slim  先進国株式インデックス

 昨年6位からランクアップ、2位のニッセイ外国株式インデックスファンド(以下ニッセイ外国株)のライバルとして2017年2月に彗星のようにww現れたファンドです。

 純資産額は4100億円超(1年間で1300憶円以上増加)と驚異的な伸びで、信託報酬は0.1023%と低く文句なしにおススメです。ニッセイ外国株との購入に迷ったらどちらも大きく変わりません。

4位 バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)

 昨年3位から1つランダウン、世界中の株式にETF1つで投資できてしまい、しかも経費率(信託報酬)は0.07%と格安で、私的には究極の分散投資商品の元祖です。元々低い経費率を、さらに引き下げようとするバンガードの企業努力も素晴らしい商品です。純資産額は250憶ドル超(日本円で3兆円強)とやはり日本の投資信託とはけた違い(SPYは40兆円ほど)です。ただ、やはり米国ETFなので米ドルで買い付けなければならなかったりと投資初心者へのハードルはとても高いで、これだけのハンディがあっても4位のランキングは素晴らしいです。

3位 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

 昨年4位からランクアップ、私と夫がつみたてNISAで2019年から積み立てているファンドで、かつ私が来年以降の新NISAのつみたて投資枠で買付け予定のファンドです。現在の日本で買付られるインデックスファンドで断トツの純資産額を誇り、1兆円の大台を初めて超えたインデックスファンドでもあります。

 世界の覇権国家である米国株式に分散投資できて、信託報酬(0.0968%)も安く、純資産額は1兆8400億円と1年間で9000億円以上も伸びている(驚異的!)。米国に投資したい人には間違いないファンドです。

2位 <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド

 昨年と同様2位にランクイン、3年くらい前まではイデックスファンドで最大の規模でした。投資先は日本を除いた先進国ですが、実は米国株に約70%投資していることを忘れてはならないです。純資産額は4500億円超(1年間で1000憶円以上増加)と驚異的な伸びで、信託報酬は0.1023%とSlim先進国株と同レベルです。

 ライバルは5位にランクインしたeMAXIS Slim先進国株式(以下Slim先進国株)どちらを買い付けるか迷ったとしても大して変わらないです。

1位 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

 予想はしていましたが、見事4覇達成ですね!!2位に3倍近いダントツの得票数です。私が投資初心者の方に1本だけ勧めるのであればこのファンドです。この投資信託(通称:オルカン)の連覇を阻む投資信託は今後現れるのでしょうか。

 やはり1本だけで世界中の株式に投資できる信託報酬最安値(0.1144%)、純資産額も9300億円超(1年間で5000憶円強の増加)驚異的な投資信託。純資産額1兆円超、第2号も見えてきました。これだけで勧めない理由はないです(笑)世界株式は伸び続けると考えられるので、迷ったらコレに投資しましょう

Fund of the year 2022の結果を見た感想

 トップ10中は6本がインデックスファンドであり、トップ20中では14本がインデックスファンドという結果でした。前回よりはアクティブファンドのランクインが増えましたが、やはり投資はインデックスファンドでした方が良いと私以外の投信ブロガーの皆さんも考えているのかなと思いました。

 特に4連覇を果たしたオルカンの独走を阻む投資信託はしばらく現れない気がしますね。もしオルカンの5連覇を阻む可能性があるとすれば、来年から始まる新NISAの成長投資枠用に米国ETFのVYM並みの経費率かつ分散が効いた、国内高配当株ETFが出たら、1位は無理かもだけどかなりいい線行くと思います(あくまで私個人の考えですww)。

 この結果をつまらないと見ている人もいるようですが、私はそうは思いません。投資は片手間にゆるくして、時間をかけてお金を増やす方が、精神衛生上よいし、簡単で再現性もあるし、他のことに時間を有効活用できてよいと思います。

 みなさんは今回の結果を見てどう思ったでしょうか?

 今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。