こんばんは!!
Fund of the yearで4連覇を達成しているeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(以下オルカン)の純資産額が2023年4月14日に1兆円を超えました。国内のインデックスファンドで1兆円の大台越え第2号ですね。ちなみに、eMAXI Slim 米国株式(S&P500)は2023年5月1日で2兆円を超えたようです。S&P500はやはり強いですね。
Fund of the year 2022については、下の記事を参照ください。
今日はオルカンの1兆円越えを記念して今日は今更ながらオルカンのことを書いていきたいと思います。
外部リンク・・・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | eMAXIS
それではどうぞ!!
オルカンは設定から4年半で純資産額1兆円に
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は2018年10月31日に誕生しました。オルカンの7か月ほど前にeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)が誕生しましたが、純資産額はオルカンの4分の1です。
オルカンは文字通り全世界の株式に投資する分散の効いた投資信託です。全世界の株式に投資できるのに信託報酬は0.1144%と最安クラスです。
下はオルカンの目論見書から引用したファンドの仕組みです。マザーファンドを経由して現物取引していることがわかります。現物取引せずに米国ETFを買付けるファンド(楽天VT、SBI・VTなど)もあります。その場合米国ETFの経費率が信託報酬に上乗せされる(VTだと0.07%)ので、現物取引しているファンドより信託報酬が高くなる傾向にあります。
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスに連動
ここで、オルカンが連動しているインデックスである、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(以下ACWI:アクウィ)について話します。
下の図はオルカンの目論見書から引用したものですが、先進国と新興国46ヶ国・地域の大・中型の約2500銘柄で構成されているインデックスです。全世界株式市場の時価総額の約85%をカバーします。銘柄は半年に1回見直されているようです。一目で見てわかるように、全世界株式といいつつもアメリカが60%を超えています。これは時価総額加重平均といい、時価総額(株価×株数)の大きな銘柄の投資比率をその分大きくしているため(つまり、アメリカには時価総額の高い会社が多い)です。まさに現在はアメリカ1強ということでしょう。
ただし、アメリカ1強は永続はしないでしょう。他に成長する国(インドが有力か?)が現れた場合、半年に1回自動で入れ替えてくれるので、安心して長期保有できますね。
日本の時価総額比は5.4%となっています。5年ほど前は8%ほどあったと記憶していますので、それだけの日本の世界での影響力は小さくなっていると言えます。
VTとほぼ同じチャート
全世界株式と言えば、ACWIよりVTの方が有名でしょう。VTとはバンガード社が運用しているETFで、先進国と新興国の大型~小型株約8000銘柄に分散投資している、究極の分散を体現しているETFになります。VTは経費率も0.07%と激安なんですよね。ちなみにACWIも米国ETFが存在し、ブラックロック社が運用しています。こちらは経費率0.32%と高く、わざわざ米国ETFで投資するうま味はないですね。
ここではYahoo finance UsaでACWIとVTのチャートを比較してみましたがほぼ同じなんですよね。小型株の影響はほとんどないと考えてよいのではないでしょうか。細かいことを言えば、ACWIはVTに少し劣後していますが、経費率が4倍以上あるのでその影響かと思います。
オルカンはやはりおすすめ度No.1の投資信託
投資信託にはETFと異なり隠れコストが発生します。隠れコストは運用報告書でわかるのですが、それが下図です。信託報酬は0.114%、(b)~(d)が隠れコストと呼ばれるものであり、トータルの実質コストは0.170%となります。実質コストも十分に安く、投資先も優れている。やはりオルカンはマハトマのおすすめ度No.1の投資信託です。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。