マハトマのあげあげマネーリテラシー

楽しく賢く生きるためのお金の知識(節約や投資など)を紹介します。

バンガードETFのコストが激安な理由とは?

 こんばんは!!

 楽天証券が作成した、『世界の投資家が選ぶバンガード社ETF』というサイトにバンガードETFの経費率が安い理由があったので記事にします。

 それではどうぞ!!

 外部リンク・・・https://www.rakuten-sec.co.jp/web/special/vanguard_etf/pdf/pdf_01.pdf

バンガードETFの経費率はなぜ安い?

バンガード社は3大資産運用会社の一角

 バンガード社とは、米国の3大資産運用会社(ブラックロック、バンガード、ステートストリート)の一角で、2019年時点の3社の合計運用資産額は16.5兆ドル(日本円で2000兆円超)という、たったの3社で巨額の資産を運用しています。バンガードは世界で2位の資産運用会社です(1位はブラックロック)。

バンガード社は非上場企業

 バンガードと他の資産運用会社との決定的違いは、非上場であるということです。下図は外部リンクから引用しています。バンガード社は外部株主が居ないため、投資家に経費率の値下げという形で利益還元できます。

 これまでバンガード社のETFに投資してきて、同じインデックスに投資していてもブラックロックやステートストリートより経費率安いなと思っていましたが、このような仕組みがあったのですね。

 ブラックロックやステートストリートは経費率を下げる前に株主に還元(配当金や株価上昇)しないといけないわけです。バンガードに乗り換えられてしまうので経費率を仕方なく下げているのが実情ではないでしょうか(米国は売却益は非課税なため、イケてないETFは容易に乗換えられてしまう)。

 実際、バンガード社はETFの経費率低減にとても積極的な会社です。みんな大好きVT(世界株式に分散投資するインデックスファンド)の経費率は、2017年ごろは0.10%でしたが、その後どんどん経費率を下げていき、今では0.07%となります。今後純資産額がもっと伸びると経費率の引き下げを頑張ってくれるでしょう。

結論:迷ったときはバンガード商品に投資しよう!

 ここで結論としまして、同じインデックスに連動しており、経費率も(現状)同じであればバンガード社の商品にした方が無難です。

 バンガード社がどんどん経費率を下げる横で他の大手2社も手をこまねていているわけでもなく、ブラックロックはIVV(S&P500連動のETF)やAGG(米国総合債券ETF)の経費率をバンガードに追従して引き下げています。ステートストリートは経費率0.09%のSPY(S&P500連動で世界最大のETF)を残したまま、経費率0.03%のSPLG(S&P500連動のETF)を誕生させています。ブラックロック、ステートストリートの両社は積極的に経費率を下げようとしているのでなく、バンガードが経費率を引下げた後に、仕方なく売れ筋商品の経費率引下げ(または経費率の引く新ETFの設定)をしているように見えるので、やはり迷ったときはバンガードETFに投資するのが良いというのがマハトマの意見です。

 今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。