おはようございます!!
今日は若干古い(平成22年)ですが宝くじに関する面白い資料をみつけたので紹介します。ここで、いかに宝くじの還元率が低いのか、なぜ還元率が低いのかわかるのでぜひ読んで行ってください。
外部リンク・・・総務省|宝くじ問題検討会|宝くじ問題検討会報告書
それではどうぞ!!
民主党の事業仕分け時代に発足した宝くじ問題検討会
民主党の事業仕分けは2009年(平成21年)に発足し、蓮舫議員の「2位じゃダメなんですか?」とうセリフが記憶に新しいです。この時代の民主党は様々な事業仕分けをしていましたが、その中でも宝くじに関する事業仕分けもしていたようです。
総務省のWebに宝くじ問題検討会の報告書(平成22年)が載っていますので、外部リンクを貼っておきます。とても見やすい資料なので、ぜひ目を通していただければと思います。この記事では一部を抜粋してお話します。
余談ですが、官僚たちがこの資料を一生懸命整理していたと考えると、なんだかニヤけてしまいます。
宝くじの低い還元率が明るみに!
今でこそ、還元率が低いことが知れ渡っている宝くじですが、事業仕分け前に知っている方はどれだけいたでしょうか?当時宝くじの還元率の低さがかなり話題になっていたと記憶しています。
下は宝くじ売上の使途です。なんと、還元率(当選金)は45.6%しかありません。残りは地方公共団体の収益金(税金)が39.9%、手数料と印刷・宣伝費の合計が14.5%です。税金高すぎチャイます??
ちなみに、事業仕分けでは、グラフの色が変わっている印刷・宣伝費を削減して、当選金比率を上げましょうという内容でした。この部分を削減したところで当選金の増額はたかが知れていると思うのですが・・・。
宝くじの国別還元率で日本は世界最低レベル
宝くじの国別還元率を示します。日本の宝くじの還元率は国別で比較しても低めです。ただ、高い国でも還元率は60%強なんですよね。他の国の売上げ使途も知りたいのですが(どう考えても手数料だけで40%も行かないため)、おそらく税金なんでしょうか?
宝くじの還元率は公営ギャンブルより低い
宝くじの還元率は上述したように、45.6~45.7%です。一方公営ギャンブル(競馬・競輪・競艇など)の還元率は約75%です。ギャンブルより還元率の低い宝くじで大当たりを目指すってどうなんでしょうね?
宝くじは『愚者に課せられた税金』である
宝くじはマイナスサムゲームの代表選手であります。還元率が50%に満たない宝くじで大当たりを狙うのがいかに愚かなことかはお分かりだと思います。
では、なぜ宝くじが『愚者に課せられた税金』と呼ばれているのでしょうか。先ほど宝くじ売上の使途のところで、なぜ40%も占める税金を削減しないのかという疑問は誰しもが考えることだと思います。
ですが、宝くじは当せん金付証票法(宝くじ法)で「地方財政に当てるための資金を確保することを目的」と明確に書かれています。そのため、宝くじの目的からすると税金の比率を下げることはあり得ないことです。
このことを分かっていて宝くじを買うのであればよいのですが、大半の人がこのことを知らずに宝くじを買って大当たりを夢見ています。なので『愚者に課せられた税金』と呼ばれるのです。
マイナスサムゲームとはこの記事を参照してください。
どうしても宝くじを買いたかったら、お遊びで買いましょう
宝くじは還元率こそ低いですが、『夢を買う』側面や、買ったときにワクワクするとういう効果もあります。買ってみたいと思うことは自由なので、興味がある方は上で書いたことを理解した上でお遊びで購入しても良いと思います。
問題は、上で書いたことを理解せずに、宝くじで大当たりを本気で夢見ている人です。このような人は税金をお上に毟り取られるだけなので貧乏一直線です。そのような方はこれを機に自分の行動を見直してみてはどうでしょうか?
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。