きちんと家計簿を解析すると、何が自分にとっての『浪費』なのかが分かったと思います(この自分にとってのがとても大事です)。今日はいかに支出を下げていくか具体的な方法について書いていきます。
最優先で手を付けるのは浪費から
最初に『消費』『投資』『浪費』の部分から『浪費』を削減していきます。よくわからない場合はこの記事を参照してください。 間違ってはいけないのは『浪費』は悪ではありません。むしろ、心をハッピーにする必要な支出です。ただ、『浪費』の比率が高くなりすぎると支出が膨らんで家計が苦しくなってしまいます。
浪費を削減できないものとどうでもよいものに分類しよう
『浪費』の中にも絶対に譲れないものと、あっても無くても良い(つまりどうでもよい)ものは必ず存在します。最優先で削減するのは、どうでもよい『浪費』になります。
絶対に譲れない浪費とは
私の場合だと年に1回の夫との海外旅行。2~3ヶ月に1回の宝塚歌劇の観劇代ってところでしょうか。人によってはずっと欲しかった高級時計やブランドバッグなどもこの項目になると思います。
どうでもよい浪費とは
毎日コンビニでカフェラテと肉まんを買うとか、なんとなく習慣になって繰り返している少額の無駄遣いのことをラテマネーと言います。ラテマネーの厄介なところは1回の金額が少額であり、習慣化しているため自覚しにくいところ。家計簿をつけて1年分のコンビニやカフェで落としている金額を集計すると高額になっていてビックリします。
ラテマネー以外だと、無駄に入りすぎた保険代、大手キャリアの携帯電話代金、都心に住んでいるのに買ったマイカー、周りに流されて購入したマイホームというところでしょうか。
どうでもよい浪費の固定費から削減を始めよう
支出を削減する場合、金額が大きくて一度設定しただけで永続的に節約できる固定費から削減していきます。効果が大きいと私が感じるものから紹介していきます
家賃の見直し 効果☆☆☆☆☆
固定費の中で最も大きなウェートを占めるのがこの家賃です。家賃を下げることが出来れば資産形成を制すると言っても良いと思います。今住んでいる物件が手取り給料の3割を超えていれば、明らかに分不相応なので引っ越しを検討しましょう。理想的には手取り給料の2割以内に抑えられれば良いと思いますが、安ければ安いほど良いです。
会社員の方で社宅制度がある方はぜひ活用しましょう。私は約8年前に住環境に耐え兼ねて(笑)社宅を出てしまったため、家賃が月16000円⇒45000円(家賃補助を差し引き済)と3万円近く上がってしまいました。8年分の家賃の差額合計(約280万円)を投資に回していたらどれだけよかったかと悔やまれます。我慢して住んでいればよかった( ゚Д゚)
もし引っ越す場合は、都市ガスかオール電化の物件がおススメ
住んだことがある人はわかるかと思うけど、プロパンガスってとんでもない金額になるんです(汗)。私の場合は、都市ガスだった社宅から今のプロパンガスの物件に引っ越した途端、月当たりの冬のガス代が5000円⇒12000円になるんです。都市ガスやオール電化物件の家賃はプロパンガスより高い傾向にあるけど、同居家族が多ければ多いほどプロパンガスの物件を避けることを強くお勧めします。
中古車を乗り潰す(できれば車を手放す) 効果☆☆☆☆☆
車を保有すると生涯で4000万円ほどかかると言われています。最も支出を削減できるのは車を手放すことだけど、地方在住だと不可能に近いので、中古車を購入して乗り潰すと支出を削減できます。中古車だと車両保険を付ける必要もなくなります。車両保険を付けるか付けないかで自動車保険の料金は半分くらいになります。
保険の見直し 効果☆☆☆☆
保険も固定費の中でかなり大きなウェイトを占めます。ほとんどの日本人は保険に入りすぎです。入りすぎた保険はマイホームなどと違い全くメリットをもたらさないため、まさにどうでもよい『浪費』のNo.1になります。
絶対に必要な保険は3つだけ
私も勉強中ですが、保険で絶対に必要なものは3つだけです。これ以外は浪費になるそうです。トータルで月1万円以下に収まれば合格点でしょう。
- 自動車保険(対人ー対物無制限、車両保険は不要)
- 掛捨ての生命保険(小さな子どもが居るなど路頭に迷う人が出る場合のみ)
- 火災保険(賃貸だと火災保険に入らないと入居できない)
でも、私は自動車保険(車両保険付き)、火災保険、医療保険、がん保険に入っています。先月までは積立型の生命保険に入っていました(解約済み)。月当たりの保険料は10,910円です。車両保険の削減等もう少し削減の余地がありますね。
携帯電話を格安SIMに変更 効果☆☆☆
これまで大手キャリア(ドコモ、ソフトバンク、au)のスマホを使っている人はすぐに格安SIMに変更しましょう。スマホの中にSIMカードを、大手キャリアから格安SIM会社のものに入れ替えて簡単な設定をするだけです。それだけで月5000円ほど削減できます。格安SIMであればどこでも良いと思います。
2018年頭までドコモのスマホを使っていました。その後ドコモを使用している両親のことを考えてドコモのSIMを入れたガラケーとエキサイトモバイルのSIMを入れたスマホの2台持ちに変更しました。ドコモより若干通信速度は遅いけど、月8000円ほどしていた携帯代を月2000円に削減することができました。
変動費の削減もどうでもよい浪費から
固定費の削減ほど効果も大きくなく、生活習慣の変化が必要で難しいけれど、その中でも効果の大きいと感じた項目を紹介します。
外食を自炊か中食に 効果☆☆☆☆
なんとなくの外食はすぐにやめましょう。なんとなくであれば自炊や中食に変えても満足感は下がらないはずです。私は「今日どこどこの○○が絶対に食べたい!!」という時以外は自炊か中食(スーパーのお惣菜)です。
ラテマネーの削減 効果☆☆☆
コンビニに近づかない、ス○バに近づかない、昼食は手作り弁当か社員食堂に変更するなど生活習慣を大幅に変えることになります。でもこれらを実行すると食費がビックリするくらい下がります。中でも私のおすすめはコンビニに近づかないこと。
私の場合はコンビニで週5回昼食を買っていた時の食費が5~9万円/月だったのが、今では2~4万円/月になってます。
電力自由化 効果☆
電力会社を東京電力から変更しましたが、年間の電気代が数千円下がっただけです。最初に設定するだけで簡単なので変更しておいて良いかなと思います。
ふるさと納税の返礼品で食費を削減しよう
ふるさと納税の説明は省きます。年間2000円の自己負担で様々な返礼品を受け取れるとてもお得な制度です。この返礼品を普段使う食材にすれば食費を削減できます。私のお勧め返礼品は、お米と豚肉です。お米だと1万円の寄付で10㎏、豚肉だと1万円の寄付で2~3㎏ほどを返礼品として受け取れます。ぜひ活用しましょう!!
どうでも良い『浪費』以外の無理な削減は禁物
どうでも良い『浪費』を削減した後、それ以上の支出削減はおすすめしません。生活に潤いがなくなり、惨めな気分になる恐れがあるからです(そこまでして蓄財したいですか?)。
それでも、どうしてももっと支出を削減する必要があるのであれば、次の順番で手を入れてみてください。私個人的には、楽しく賢く生きるためのお金の知識を紹介しているので、どうでも良い『浪費』以外の削減はおススメしません。
- さらに『消費』に紛れたどうでも良い『浪費』を探し出す
- 『投資』を削減する(おススメしない)
- 絶対に譲れない『浪費』を削減する(おススメしない)
- 『消費』を削減する(手を入れるのは最終手段)