おはようございます!!
投資と言ったらまず国内株と考える方が多い(ホームカントリーバイアスと言います)と思います。そこで今日は、日本株式への集中投資がいかに危険なことか、マハトマの考えを語ります。
それではどうぞ!!
- 個別株のみの場合、『卵を1つのカゴに盛っている』のと同意
- 日本株は世界株の時価総額比率の8%しかない
- 最近の日本株価の上昇は政府に作られたもの
- 日本株にしか投資しない者は、世界経済から置いて行かれる
- まとめ
個別株のみの場合、『卵を1つのカゴに盛っている』のと同意
まず最初に日本株式の個別株のみに投資する場合についてです。日本では株主優待(イオンとか有名ですよね)を目当てに、国内の個別株のみを買付ける人も多いです。個人的にはあまりお勧めしない投資手法です。
国内株式を10銘柄以上に分散しているならまだしも、数銘柄しか保有していない場合とても危険です。もしその数社のうち1社でも倒産したら、自分の資産が大幅に目減りするためです。
『卵は1つのカゴに盛るな』という投資の格言はご存じでしょうか。卵は自分のお金、カゴは資産クラスだったり各銘柄だったりします。卵を別々のカゴに入れておけば、仮に1つカゴが壊れても被害は最小限に食い止められることから、分散投資の重要性を説いています。
私個人的には国内株式への積極的な投資はおススメしませんが、国内株式にどうしても投資したい場合は、個別株でなく投資信託やETFでの投資の方が良いと思います。
日本株は世界株の時価総額比率の8%しかない
次に日本株式全体の問題点を語ります。下の円グラフは世界株式の時価総額(株価×株数)の国別比率です。日本は世界第2位ではありますが、世界全体から見るとたったの8%弱です。バブル期は約30%あったので没落ぶりがすごいwww。
高々8%の国に全力投球って、違和感ありませんか?素直に世界株式に分散しておけばいいのにと私は思ってしまいます。
今は8%ですが、これから日本の時価総額比率は下がる一方だと考えています(上がる理由が無いというか・・・)。仮に日本株の時価総額比率が数%になったとしても、日本株のみに投資する理由はあるでしょうか?私は無いと思います。
最近の日本株価の上昇は政府に作られたもの
『管製相場』を聞いたことあるでしょうか?読んで字の通り、政府によって作られた相場のことです。今の日本株式市場はまさに官製相場です。
2010年12月から政府の号令により、日銀はTOPIX連動ETFを買入れ始めました。今では年間6兆円も、日銀(政府)は国内株式ETFを買入れ続けている状態です。
下は野村アセットマネジメントから引用した、日銀のETF買入れ内訳です。
日銀での国内ETF買入れの危険なのところは、いつか溜め込んだETFを売却しなければならない日がくるということです。ETFは売却しなければお金として使えないためです。そして売却するのがいつかわからない、売却したら日本経済がどう転がるがわからないです。不況を超えて日本経済が機能しなくなってしまう可能性もあります。
下に、投資の杜から引用したTOPIXの長期チャートを出します。
日銀のETF買入れ開始から株価は徐々に上がっています。と言いながらも、年6兆円も買入れている割には上昇が鈍いなと個人的には思います。日銀がETFの買入れをやめたときに日本株がどうなってしまうのか(下がるのは間違いないでしょうが)未知数なのでより恐ろしいと私は思います。
日本株にしか投資しない者は、世界経済から置いて行かれる
リーマンショック前からの米国株と日本株、世界株式のチャートをYahoo financeから引用します。
水色はS&P500(米国株)に連動したETF、赤はFTSEグローバルオールキャップ(世界株式)に連動したETF、緑はMSCIジャパン(日本株)に連動したETFです。
この3つのチャートの内、日本はリーマンショック時の下がり幅は小さめだけど、以降の上がり幅は最下位ですね。米国株式の伸びが素晴らしいのはいつも語っているので割愛します。
個人的に注目は、日本株式は世界株式全体のパフォーマンスからも劣後していることです。これは、日本株だけに投資していると世界経済の成長から取り残されることを意味すると私は思います。
まとめ
最近の記事の恒例になりつつある最後のまとめ。今日も箇条書きで整理して〆ます。いずれにせよ、日本株式への集中投資は本当にお勧めできません。私個人的には、何度も言うように世界株式への投資をおススメします。
- 日本株に投資する場合は、投資信託かETFで分散投資する
- 時価総額の国別比率からみても、日本株への集中投資は違和感大
- 日本の株式市場は官製相場、今後が未知数なので恐ろしい
- 日本株式にしか投資しない人は、世界経済の成長から置いて行かれる
今日はここまで!!最後まで読んでいただきありがとうございました。