マハトマのあげあげマネーリテラシー

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従業員持株会とは?お得ではあるが危険!な制度

 おはようございます!!

 米国株が3日連続で下げていますが、今日は従業員持株会について語ります。一見お得な制度ではありますが、かなり危険な一面もあるので注意喚起しておきます。

 今日の記事を読んでもらえば、従業員持株会との付き合い方が分かります。また、最後に連日の株価の下げで、マハトマの資産がどうなっているのかも紹介します。お楽しみに。

 それではどうぞ!!

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従業員持株会はお得だけど危険!

従業員持株会とは

 日系の上場企業のうち85%以上が実施されており、従業員に自社の株式をお得な条件で買わせる制度です。通常は、インサイダー取引防止のため自社の株式を買い付けることはできませんが、従業員持株会(以下、持株会)を経由すると自社の株式を買い付けることができるようになります。

 皆さんは新入社員時代、導入教育の一環で持株会の教育を受け、そのまま流れで加入していませんでしょうか?そして何年も放置して、気づいたら自社株の評価額が100万円を超えていた!なんてことは無いでしょうか?

 私はまさにその状態でした。ちゃんと意識し始めたのは、2017年の夏ごろからで既に入社から10年も経っていたのでした。持株会に加入している人は、そのまま放置していては危険なので、これを機に振り返ってみてはどうでしょうか? 

従業員持株会のメリット

 持株会は会社側にメリットの多い(自社株の安定的な保有者を確保できる、従業員のモチベーション維持を期待できるなど)制度です。その代わりに、会社側は従業員に自社株を買ってもらうため、明確な2つのメリットを打ち出しています。

買付け時の手数料無料の上、5~20%の奨励金を付けてくれる

 本来、個別株を買い付ける際は一定の買付手数料がかかりますが、持株会では無料です。そして持株会最大のメリットは、買付け時に5~20%(会社により異なる)のプライオリティ(奨励金)を付けてくれることです

 例えば1株500円の自社株を5000円拠出して買い付ける場合、通常なら10株買い付けられるところ、10%の奨励金を付けてくれる会社であれば11株買い付けることができます。実質、市場よりも安く買い付けられているからとてもお得です。

 下のグラフは、私が保有する持株会の評価額の推移です。青は実際に私が拠出した金額、赤はプライオリティを上乗せした金額、緑は評価額、黄色はトータルリターンです。

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 若干見にくいですが、要は緑が青線を下回らない限り、トータルではプラス圏を維持できているのが分かります。

 今私は持株を売りたくてたまらないですwww。でも、最近の株価を見るともったいなくて売れないです(´;ω;`)。せめて赤線と同等くらいまで評価額が戻ってくれたら売るのですが・・・

毎月小額(会社によるが1000円くらい)から積立てできる

 国内株は通常100株単位でしか買付けできないです。100株単位だと少なくとも数万円は買い付けるのに必要です。しかも、ぴったり1万円分買い付けるなんてことはできません。

 持株会では毎月好きな金額(1000円くらいから)を積立できます。投資信託の積立投資に似ていますね。小額からのコツコツ投資ができるのが持株会のメリットです

従業員持株会のデメリット

 ここからはデメリットのみ語ります(笑)。そもそも、投資を持株会のみでしている場合、国内の個別株への集中投資になるのでとても危険な状態です。これは『卵は一つのカゴに盛っている』行為であることを理解しましょう

 そのこと以外にもデメリットがあるので紹介します。ここで紹介するデメリットを理解しているか否かで、今後の投資スタンスが大きく変わると思います。

 日本株への集中投資の危うさについてはこちらの記事を参照してください。

www.mrsmahatoma.com

売りたいタイミングで売れない

 持株会で買い付けた自社株を売却する場合、まず持株会から提携証券会社の口座へ株の移動を申請しなければなりません。これだけで1ヶ月はかかります(決算時はもっとかかる)。

 そして、売却時もインサイダー取引法の関係上、会社にお伺いを立てなければなりません。こちらも会社によって違いますが、売却の許可が出るまで1ヶ月は見ておいた方が良いでしょう。

 売ろうと思って実際に売却できるまで2ヶ月くらいかかる制度なので、値動きが大きい銘柄だったりすると、元本割れを恐れていつまで経っても売れないという状況に陥りがちです。酷い会社になると、売却しようとすると、あの手この手で阻止してきたりすることもあるようで・・・持株の売却は実務的にも心理的にも難しいのが実態です

会社に何かあったとき、給料カットと資産大幅減のダブルパンチ

 これが持株会の最大のデメリットです会社の不祥事等で自社株の株価が暴落した場合、持株で積立てている資産額も下落し、給与や賞与もカットされるダブルパンチになります

 東芝の持株会の話は記憶に新しいです。東芝の社員は持株会での買付け額が評価に直結することもあり、持株会だけで資産形成している社員が多かったそうです。そこで例の不祥事が発生し、リストラされた上に保有資産額も激減した元社員が続出したという話です。

 そもそも、国内個別株である自社株だけで資産形成するのは、どう考えてもリスク高すぎです。そのことに気付いているか気付かないかで、今後の振舞いが変わるのではないでしょうか。私なら自社株は自己資産の一部に留めます。実際に私の買付け額は月当たり2000円ポッキリです。

結論・・・従業員持株会とは付かず離れずの付き合いをしよう!

 ここで従業員持株会との付き合い方についてまとめます。

  • 最大のメリットは買付時に5~20%のプライオリティを付けてくれること
  • 最大のデメリットは会社に何かあったとき、一蓮托生の運命を歩むこと
  • 持株会自体はお得な制度なのは間違いない
  • 持株は自己資産の一部に留めておくべし
  • 持株だけでの資産形成は、危険なので絶対にしないこと

おまけ(2020年2月27日夕方時点のマハトマの資産を紹介)

 下図は27日夕方時点のマハトマの資産額(マネ―フォワードのアプリから引用)です。

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 株式(現物)が前日比プラスになっていますが、26日の閉場前にVYMを11株買い付けました(手数料込 US$969.91)。

 3日間連続の下落ですが、2018年夏から積立て始めた米国ETFは未だにプラスです。やはり安い時期(2018年2月~2019年4月ごろ)に積み立てていたのが評価額を下支えしてくれている感じですね。 

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 こんな感じで、下落相場が落ち着くまでは逐一資産額を公開していきます。みなさん興味あるでしょうからwww。 

 最後まで読んでいただきありがとうございました。