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増えすぎた日本個別株の銘柄を整理、スッキリしました

 こんばんは!!

 2年以上前の記事で日本高配当個別株投資を始めたと書いていますが、あれから2年ほど粛々と1株/週(1株が1000円未満の場合、1000円を超える額まで)のルールで粛々と買い足していっていました。セクター分散を考えて投資していくと、持株を含めて41銘柄にまで増えていたのですが、夫に「今はいいけど、復職後にそんなに管理できるの?」と言われて確かに難しいなと思ったわけです。

 そのため、銘柄数を大幅に減らす(14銘柄減、1銘柄増)ことにしました。この記事では私が日本株の個別銘柄を買付ける基準と、今回株を絞り込んだ条件について書いていきます。

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 それではどうぞ!!

個別株の銘柄を整理しました

2025年5月9日時点保有の日本個別株銘柄

  2023年3月より始めた日本高配当個別株投資ですが、セクター分散やら銘柄分散などいろいろ考えながら投資していると、買付けは1株1銘柄/週(1000円未満の銘柄は1000円を超える株数)までというマイルールを設けているにも関わらず、持株を含めて41銘柄(リート1銘柄を除く)にまで増えていました。その一覧が下表です。三菱商事などの高配当株の鉄板と言われる銘柄から、時価総額数百億円程度の小型株まで保有しています。

銘柄整理前の保有銘柄一覧(目隠しは持株)

配当金構成比率(銘柄整理前)

配当金額のまとめ(銘柄整理前)

 銘柄の選定基準は、高配当投資の本やYoutuberがおススメしている銘柄を見て、IRバンク(下に引用あり)やマネックス証券の銘柄スカウター(要マネックス証券の口座開設)で財務が健全であるか、配当金の推移などを確認して、コレだと思った銘柄を単元未満でちょこちょこ買い付けていました。結果として、銘柄数がとんでもないことになったのですが(笑)

 銘柄の管理は、最初Excelでしていましたが、リベラルアーツ大学を運営している両学長の動画で、とても使いやすい個別株管理シート(下に引用あり)を配布してありますので、こちらを利用して管理しています。

 外部リンク・・・IR BANK - 企業分析・銘柄発掘

 外部リンク・・・- YouTube

 こちらは、銘柄スカウター目当てにマネックス証券の口座を開設した話を載せているので参考にしてください。

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銘柄整理のきっかけ

 日本の個別株銘柄数がいつの間にか42にまで増えていたのですが、上にも書いたように、夫に「復職後こんなに管理できるのか?」と聞かれたのがきっかけです。思わず「確かに」と言ってしまいましたww。

今回銘柄整理の条件

 私も今後41銘柄も管理できそうにない(油断すればさらに銘柄増えそうだしww)と思ったので、早速絞り込む条件を考えてみることにしました。もちろん残すセクターが偏らないように考慮しました。

 今回下の条件で絞り込むことにしました(5/9現在の状況)。

時価総額1兆円超

 まず、同セクター(その他金融、化学など)で複数銘柄を保有していたため、各セクターで代表選手を決めるよう、業績の良し悪しに関わらず時価総額1兆円以上の超大型株に絞り込みました。これにより下の13銘柄を売却です。

  • マルハニチロ(農林・水産)
  • 住友林業(建設業)
  • DCM(小売業)
  • 宮地エンジニアリングG(金属製品)
  • 王子HD(紙・パルプ)
  • 東ソー(化学)
  • 日本空調サービス(サービス業)
  • 日本特殊陶業(ガラス・土石)
  • 全国保証(その他金融)
  • センコーグループHD(陸運)
  • 住友倉庫(倉庫)
  • 電源開発(電力・ガス)

 いずれも銘柄分性して優良だと判断した銘柄なので手放すのは惜しいですが、まず超大型株から高配当株ポートフォリオを作り上げて必要に応じて1兆円未満の優良銘柄を組み込むことにしました。

 上の銘柄の中でも特に全国保証は手放すか悩んだのですが、いずれも元々単元(100株)であり、単元未満の銘柄ちょこちょこ持っていても爆発力がないと実感したのが手放す判断の決め手になりました。

配当金/株が増配もしくは配当維持の傾向にあること

 ここ数年、日本株は好調で昨年度は過去最高益を更新している企業が多いです。利益を株主に還元する企業が増えており、利益が増えた分をそのまま配当金を増やしてくれる(増配もしくは配当維持)企業がある一方、利益が増えた分を配当せずに企業の成長に使用する方針の企業があります。どちらが良い悪いではないですが、高配当株投資をしている目的は安定した配当金を得るのが一番ですので、1株当たりの配当金が増えている傾向にある銘柄に絞り込むことにしました。それにより下の1銘柄は売却です。

  • 日本取引所グループ(その他金融)

 こちらは時価総額1兆円超で、東証などを運営している独占企業ですが、配当金の推移は下図の通りあまり安定していませんので、今回は手放すことにしました。

日本取引所グループの配当金推移

 後は、同じセクターにオリックスや三菱HCキャピタルなどの優良銘柄があるのも大きかったですね。

銘柄整理後(2025年5月13日時点)の保有銘柄

 ここまでで14銘柄を売却し、その後に信越化学(化学)とトヨタ自動車(輸送機器)を100株ずつになるよう買付けました。最終的には41銘柄→28銘柄(リート除く)となりました。信越化学は元々7株保有していましたが、トヨタは今回銘柄を追加しました。

銘柄整理後の保有銘柄一覧(目隠しは持株)

配当金構成比率(銘柄整理後)

配当金額まとめ(銘柄整理後)

 配当金構成比率の部分で、各銘柄名が読める程度には銘柄が減ってスッキリしたかなと思います。配当金利回りは少し下がってしまいましたが、長く持って増配と値上がり益の両方を狙っていきたいと思います。

今後追加するであろう銘柄整理の条件

 今回銘柄を整理し、当面は新規銘柄を増やすことなく、保有株の中で割安な株を少しずつ買い足して、全銘柄単元(100株)以上で持っていきたいと思いますが、その中で銘柄整理の条件をもう少し厳しく絞ったものを追加しようかと思います。

 1セクターに1銘柄は欲しいところなので、これらに該当しないと即売却と言うわけではありません、ただアステラスとキリンは手放してもよいかなと思います。

売上と営業利益が上昇傾向にあること

 安心して長く保有できる銘柄の条件としては、端的に言うと、儲かっている会社で今後も儲けられる事業形態であることが必要かと思います。 安定して配当金を出していける会社として、売り上げ高および営業利益が右肩上がりであるのを見た方が良いので、そうでない銘柄は手放すことを検討します。私が保有している銘柄で当てはまらなないのは下の通りです。

  • キリンHD(食料品)・・・売上高横ばい、営業利益が不安定
  • 花王(化学)・・・営業利益が不安定
  • アステラス製薬(医薬品)・・・営業利益が不安定
  • INPEX(鉱業)・・・売上・営業利益が不安定
EPSが上昇傾向にあること

 EPSとは、当期純利益を発行株数で割ったものであり、日本語では一株利益と呼ばれます。1株当たりの配当金はEPSから出されるものなので、EPSが安定して上昇していると優良銘柄と言えます。私が保有している銘柄で当てはまらなないのは下の通りです。

  • キリンHD(食料品)
  • JT(食料品)
  • 花王(化学)
  • アステラス製薬(医薬品)
  • INPEX(鉱業)
過去10年間で配当性向が100%超が1期以下

 配当性向とは、1株当たりの配当金÷EPS で算出される値であり、当期の利益からどれだけ配当金を出しているかです。配当性向が高ければ配当金が多くなりますが、企業の成長や設備投資などに使えるお金がなくなるので企業が成長しない(≒将来的に株価が上がらなくなる可能性あり)ということになります。

 配当性向が100%超えるということは、当期の利益では賄えずに内部留保などから配当金に回している(無理して配当金を出している)ことになり、何年も繰り返していると会社が傾くリスクが出てきます。実際には会社が傾く前に大幅減配したり無配当になったりするのですがね。配当性向が100%を1期(年)だけ超えることは珍しくない(もちろん無いことに越したことはない)ですが、過去10年間で3期以上ある場合は注意が必要かと思います。私が保有している銘柄で配当性向が100%超を2期以上出している銘柄は下の通りです。

  • アステラス製薬(医薬品)・・・3期/10期

 ※武田薬品工業は通常の指標で見ると7期/10期で配当性向が100%超になりますが、実力ベースの指標(Core指標)で見ていくと、配当性向は例年40%前後になるため、非常に健全な銘柄だと思います

まとめ

 今日のまとめになります。

  • 日本の個別株銘柄を41→28に絞り込んだ
  • 条件は時価総額1兆円以上かつ増配または配当維持傾向の銘柄
  • 14銘柄売却後、できた現金でトヨタ自動車と信越化学を100株にした
  • 今後は銘柄追加せずに単元になるよう買い足していく

 今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 追伸:武田薬品工業は実力ベース指標(Core EPSなど)を見ると、配当性向は毎期40%前後と極めて堅調に推移していることが分かりました。見るべき指標を間違えておりました。修正の上、合わせてお詫びします。