マハトマのあげあげマネーリテラシー

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Fund of the year 2024の結果について感想を述べる

 こんばんは!

 1月24日(金)に『個人投資家が選ぶ!Fund of the year 2024』が発表されました。2023年までは投信ブロガー(youtuber等SNS発信者含む)にのみ投票権があったのですが、今回から投資経験のある個人投資家であれで誰でも投票できるようになったようです。また、今回からインデックス部門とアクティブ部門とで別々に投票できるようですね。

 私は3年前のFund of the year 2021には投票した(オルカン3点、SlimS&P5002点に投票したような・・・)のですが、2022~2024の3回分はバタバタしていたら投票期間が終わっていたという感じですww。ということなので、結果が出て1ヶ月経っていますが、結果を見た感想を述べたいと思います。

 外部リンク・・・  個人投資家が選ぶ! Fund of the Year 2024

 それではどうぞ!!

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Fund of the year 2024が発表されました!

Fund of the year とは?

 本当に良い投資信託のランキングを作成し、それを広げることで投資環境の改善を目的としたイベントです。今回からは、個人投資家であればだれでも投票できるようになっています。

 (特に大手の)証券会社の投資信託売り上げランキングは、証券会社側が売りたいぼったくり商品が混ざっています。Fund of the yearは、営利目的でない個人投資家たちによるランキングのため、かなり信用できるものだと考えます。

 今回よりインデックス部門とアクティブ部門とに分かれましたが、記事が長くなるので総合(インデックスとアクティブ合同)部門のランキングの感想を述べます。

 2年前の結果とその結果を見た私の感想をこちらに貼っておきます。ちなみに去年分の記事はサボっていてありません。去年分のランキングとの変化についても今日は書いていきます。

www.mrsmahatoma.com

結果発表!!

  新NISA元年のFund of the yearの結果はどうなったでしょう?

 ここからFund of the year2024の結果を1~10位まで貼り付けます。今日現在はまだですが、近くに公式サイトで投票者たちのコメントが掲載されると思うので、興味があれば覗いてみてください。

Fund of the 2024 の結果

 2023年分のトップ10は下図の通り。2023年もオルカンが断トツの1位なのは変わらないのですが、今回は得票数が3倍くらい増えていますね。1人当たりの持点は変わらない(最大3pt/1ファンド)ので、投票権をブロガー(等の情報発信者)限定から個人投資家全体に広げたことが効いているのでしょうね。

Fund of the 2023 の結果

 ランキングを覗いていくと、手前味噌ですが、2023年6月現在のおススメ投資信託10+1選から、6本がベスト10にランクインしています!

 2023年6月時点のおススメ投資信託の記事はこちらを参照してください。この記事を書いた後に新NISAに向けた新商品が複数発売されたので、少し古い記事になってしまっています。見直し記事を書かなきゃですね。

www.mrsmahatoma.com

 以下、各ベスト10にランキングしたファンド各々に対する感想です。カウントダウン形式でお送りします(以下、純資産額や基準価額は2025年2月22日現在のもの)。ベスト10にランキングしたものの内、8本は既存のファンドで、楽天プラスオールカントリーとニッセイNASDAQ100の2本は新規にランクインしました。それまでトップ10常連だったVT(米国ETF)とひふみ投信、eMAXIS Slimバランスがベスト10から外れた形ですね。

10位 <購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100インデックスファンド

 今回初めてのランクイン。米国新興企業市場であるNASDAQの上位100銘柄(金融除く)で構成される指数NASDAQ100に連動しており、2023年3月に設定された新しいファンドです。設定から2年弱で純資産額は2900憶円超、信託報酬0.2035%とNASDAQ100連動の投資信託で最安レベル!!運用報告書で確認できる隠れコストを含む総コストは0.21%(税抜)、トラッキングエラー0.1%(ほぼなし)と素晴らしい!NASDAQ100に投資するのに間違いなくおススメです。

9位 たわらノーロード先進国株式

 昨年8位より少しランクダウン、3位ニッセイ外国株式インデックスファンド(以下ニッセイ外国株)と、5位eMAXIS Slim先進国株式インデックスファンド(以下Slim先進国株)のライバルになるファンドです。

 2015年12月設定とインデックスファンドの中では比較的古参であり、純資産額は7600億円超(1年間で約2800憶円増加)と順調に伸びています(特に2021年以降の伸びが素晴らしい)。信託報酬は0.09889%(税込)とライバル2社とほとんど変わりません。2018年に信託報酬を0.2%から0.1%へ引き下げたのを皮切りに、それ以降も引き下げ続けているのも良いです。隠れコストを含む総コスト0.12%(税抜とこちらも素晴らしい!!

8位 セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド

 昨年14位よりランクアップ、今となっては割高な信託報酬0.56%、信託財産留保額0.1%ですが、設定された当時(2007年)は国内にまともな投資信託がなかったのです。このファンドと世界経済インデックスファンド(2009年設定)は古参バランス型投資信託の良心です。バンガード社のETFを組み合わせて世界の株式:債券=50:50で投資しています。リバランスをしてくれて楽ではありますが、他にも似たコンセプトのバランスファンド(例えば楽天インデックスバランスファンド均等型:信託報酬0.212%)があるため今から投資を始める人が買い付ける必要はないと思います。そういえば、いつの間にかSBI証券で買付けられるようになったのですね。

7位 eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)

 昨年5位かより少しランクダウン。6連覇を達成したeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)(以下オルカン)から日本株(と言っても5%ほどだけど)を抜いた商品になります。ベンチマーク、信託報酬いずれもオルカンと同じです。

 1本だけで日本以外の世界中の株式に投資でき、信託報酬0.05775%は最安レベル、純資産額もオルカン(5兆円超え)には及ばないが6500億円超(1年間で約2400憶円の増加)の間違いなく優良な投資信託。隠れコストを含む総コストは0.11%(税抜)ですが、信託報酬を引き下げて1年過ぎていないため信託報酬が高いままの影響を受けています。あくまで参照値ということで。

 従業員持株会を含む日本の個別株を保有している人も多いと思うので、世界株式のインデックスファンドは買いたいけど日本株の比率をこれ以上増やしたくないという場合には良い選択肢でしょう。

6位 楽天・プラス・オールカントリー株式インデックスファンド

 今回初めてのランクイン。今回6連覇達成のオルカンのライバルとして2023年10月に設定された新しいファンドです。連動するインデックスはオルカンと同じACWIであり、現状では楽天証券でのみ買付可能です。設定から1年強しか経過していないのに純資産額は3200憶円オーバー、信託報酬は0.0561%とオルカンより安いです。運用報告書で確認した、隠れコストを含む総コストは0.1%(税抜)でトラッキングエラーは0.2%(極小)と間違いなく優良ファンド。楽天でしか買えないのでオルカンの牙城を崩すことはできないと思いますが、スペックは十分です。

5位 eMAXIS  Slim  先進国株式インデックス

 昨年6位からランクアップ、3位のニッセイ外国株式、8位のたわら先進国株のライバルとして2017年2月に彗星のようにww現れたファンドです。

 純資産額は8900億円超(1年間で2400憶円以上増加)と驚異的な伸びで、信託報酬は0.09889%と低いです。さらに、隠れコストを含む総コストは0.12%(税抜)でトラッキングエラーは0.1%と文句なし!ニッセイ外国株やたわら先進国株との購入に迷ったらどれも優良ファンドなので心配なく保有し続けられます。

4位 結い 2101

 昨年7位よりランクアップ、アクティブファンド部門のトップを飾りました。鎌倉投信で買い付けられるグローバル株式型のファンドで、直販型と言われる投資信託ですね。純資産額470憶円(2024年7月末時点)、信託報酬1.1%のアクティブファンドです。国内外の株式をファンドマネージャーが買付けて運用し、ファンドマネジャーが投資家と接するセミナーやイベントをよく開催しているようです。6年前から基準価額も大して上がってなく、正直なぜランクインしたのか私には理解できませんが、ファンドマネジャーの顔が見えるので投資家は安心するのかなと。

3位 <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド

 昨年2位、2013年12月設定とインデックスだと最古参と言ってよいレベルのファンドうです。5年くらい前まではイデックスファンドで最大の規模であり、トップ10入りの常連です。投資先は日本を除いた先進国ですが、実は米国株に70%以上投資していることを忘れてはならないです。純資産額は7900億円超(1年間で約1300憶円増加)といつの間にかライバルのSlim先進国株に抜かれてしますね。信託報酬は0.09889%とSlim先進国株、たわら先進国株と同レベルです。隠れコストを含む総コストは0.11%(税抜)、トラッキングエラーは直近では0%と素晴らしいです。直近の総コストとトラッキングエラーはSlim先進国株やたわら先進国株より優れていますね。

2位 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

 昨年3位からランクアップ、私と夫がつみたてNISAで2019年から現在も買付け続けているファンドです。現在の日本で買付られるインデックスファンド最大の純資産額を誇り、1兆円の大台を初めて超えたインデックスファンドでもあります。

 世界の覇権国家である米国株式に分散投資できて、信託報酬は最近最安レベルに引き下げられ(0.0814%)、純資産額は6兆7000億円超(1年間で3兆円以上増加)とものすごい規模です。ちなみに直近の隠れコストを含む総コストは0.1%(税抜)、トラッキングエラーは0.3%と素晴らしく、米国に投資したい人には間違いないファンドです。

1位 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

 予想はしていましたが、見事6覇達成ですね!!2位に3倍近いダントツの得票数です。私が投資初心者の方に1本だけ勧めるのであればこのファンドです。この投資信託(通称:オルカン)の連覇を阻む投資信託は今後現れるのでしょうか。響きの良い”オルカン”という表記は三菱が商標登録済みのようなので、他社では”オルカン”を使えないみたいですね。三菱さん商売上手です(笑)。ベンチマーク(ACWI)、信託報酬(0.05775%)は7位日本除くと同じです。

 やはり1本だけで世界中の株式に投資できる信託報酬最安クラス、純資産額も5兆4000億円超(1年間で2兆8000憶円超の増加)と驚異的な投資信託。直近の隠れコストを含む総コストは0.11%、トラッキングエラーは0.2%と素晴らしいですが、除く日本で書いたように、信託報酬引き下げから1年以上経過していないため参考値です。世界株式は伸び続けると考えられるので、迷ったらコレに投資しましょう

Fund of the year 2024の結果を見た感想

 トップ10中は8本がインデックスファンドという結果でした。私の率直な感想は特にオルカンの6連覇については『ですよねぇ~ww』です(笑)。今回よりアクティブファンドとインデックスファンドを分けて投資できるようになりましたが、インデックス部門の方があきらかに得票数が多かったです。インデックスファンドで資産運用した方が良いという考え方が広がっているのかなと思いました。

 投票権を投信ブロガー(他情報発信者含む)限定から個人投資家全てに拡大したために、得票数が大幅(単純計算で3倍強)に伸びましたね。間口を広げたことで、これまで知る人ぞ知る良いファンドに投票されていたのが、オルカンのような知名度の高いファンドへより票が集まりやすくなったのかなと思います。象徴的だったのが、これまでトップ10の常連だった米国ETFのVTがトップ10から脱落したこと。個人的には米国ETFに直接投資するのは投資ブロガーのような変人(すいませんwwもちろん私もです)が多いということなのかなと思いました。

 特に6連覇を果たしたオルカンの独走を阻む投資信託はしばらく現れない気がしますね。6位の楽天オールカントリーは良い線行くと思いますが、楽天証券でしか買付けできない限りはオルカンから天下を奪回することはできないでしょう。2024年に設定された楽天SCHDとSBISCHDは話題に上がっていますが、たこ足配当の可能性が0でない限りやはりオルカンほど万人におススメできるファンドとは言い切れません。

 みなさんは今回の結果を見てどう思ったでしょうか?

 今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。